【海外ドラマ感想】 ナルコス
どうも、PSVRを手に入れたことで満足して発売日以降起動していないkikkyです。
今は退職までの消化試合中で、大した仕事もしていないので1日社内で退職に向けての作業をしては休憩をして、たまに上司に陰湿な嫌がらせを受ける日々を過ごしている。
僕の中で趣味が「ゲーム期」「視聴覚期」「プラモ・フィギュア期」を軸に回っているのだけれど、今はちょうど視聴覚期で気が滅入る出来事が多いので精神的にやられるウォーキング・デッドのシーズン6は観る気になれず、Netflixを探索。
幼少期からフルハウスとかパパにはヒ・ミ・ツとか見ていたけれど、24ぐらいから再燃した海外テレビドラマブームから色々観るようになったのだけれど、「大きな謎を残しつつ目の前の災難を処理していく」作品に辟易としていたところだったので、前々からNetflixから勧められていたナルコスを観ることに。
あらすじ
1980年代、世界市場を急速に支配したコカイン。コロンビアで麻薬密売組織「メデジン・カルテル」を創設したパブロ・エスコバルは麻薬によって莫大な富を築きあげ権力を掌握しようと試みる。麻薬流通やパブロの力を危惧したコロンビア政府やアメリカ政府は事態を収めるために動くも、やがて血みどろの戦いになってゆく。
先ず注目すべきはパブロ・エスコバル初登場のシーンである。
コロンビアへの密輸を生業としていた彼が警察の検問に引っかかるのだが、警官に突っかかる部下を制した後、そこにいる全ての警官の名前を言い当て、家族構成、現在抱えている家庭の事情まで全てを当て、何事もなかったかのように検問を通り抜ける。
この初登場のシーンだけでパブロ・エスコバルという男のカリスマ性・情報収集力・秘めたる暴力性すべてが表されている。
シーズン1の前半はメデジン・カルテルがいかに巨大な組織になっていったか描かれるのだが、後半の上院議員辞職から始まる転落がシーズン2まで描かれる。
おそらくパブロ・エスコバルの最大の失敗は国会議員への立候補だろう。
「金」「力」を得たエスコバルは「名声」を欲しがり、仲間の制止を振り切って立候補した結果、彼をよく思わない権力者によって正体を暴かれ失墜していった。
そんな中、僕が作中で一番好きなシーンは誘拐した元大統領の娘、ダイアナ・ターベイとの会話である。
「密売人のあなたが本気で国会議員に?」
「尊敬されるかと」
「貧しい人に家を建てた時は尊敬された」
「でも利己的な官僚の尊敬を得られず、ブチ切れて暴走した」
「俺はこの国のために役に立ちたいと思ってた」
「君たちが言うように怪物になったとしたら
君の親父のような奴らや、化石みたいな政治家のせいだ」「メデジン出身の成り上がりが自分より金持ちで頭もいい
権力を独占する奴らはそれを許せなかったんだ」
「国の役に立てたと思うと残念でたまらない」
8話より
作中の発言の中でここまでエスコバル本人の気持ちを正直に語った場面はなかったように思えるし、ダイアナの「残念でたまらない」という言葉が恐怖からくるものとも思えない。
麻薬カルテルのボスとしての手腕が国会議員の世界で発揮できるのかは疑問が残る部分もあるが、国外逃亡した際にコロンビアへの強いこだわりや、ハングリー精神からくる国を想う気持ちは本物なんだろうと感じ取れる。
感想のまとめとしては、さすが史実を基にした話なので没入感が強いし、他の登場人物がエスコバルに関わることでいい具合に黒くなっていくところもリアルで面白い。
そして最大のここ見てポイントとしては南米美女の尻と、遠慮なく出てくるおっぱいである。
そう、おっぱいが出てくれば大抵のドラマは満足。